自動車のエンジンはガソリンの爆発エネルギーで動いています。もちろんそのまま熱を持ち続ければ車両火災が起きてしまいますが、どのようにしてエンジンを適温に保っているのでしょうか。
エンジンの周りには水がまわっている!
実はエンジンの周りにはウォータージャケットといわれる水専用の通路が設けられており、その中を水が通ることにより、エンジンを適温に保っています。「え?水だったらそのうち蒸発するんじゃないの?」と思われると思いますが仕組みを詳しく解説していきます。

エンジンの周りの水が蒸発しない仕組み
そもそも「水」は蒸発することで気化していきますよね?さらにエンジンの熱で熱せられた水はどんどん蒸発していきます。それを防ぐためにラジエターキャップという部品がついており、エンジン内の冷却水を加圧することで沸点を上げる作用をしています。また冷却水が一定の温度以上にならないようにラジエター(前面で風を受けて冷やすもの)や電動ファン(扇風機のようなもの)といわれる部品で温度調節をしています。


冷却水漏れや冷却水不足によるオーバーヒートを未然に防ぐ方法!
車の冷却水の大切さがわかったところで冷却水漏れや冷却水不足を未然に防ぐために、エンジンルームにある「冷却水(クーラント)リザーバータンク」という、余分な冷却水を溜めておくタンクがあり、車の取り扱い説明書に詳しい場所が書いてあります。液体の色は一般的にピンク、ブルー、グリーンの3色で、その量がLOWとMAXの間になっているかを確認してこの液体が極端に減っていると水漏れの可能性があるので点検に出しましょう。またタンクのキャップがラジエターキャップになっているものもありますので、冷却水を補充する際は必ずエンジンが完全に冷え切っている状態で行うよう注意いましょう。


