車のオイル交換って面倒ですよね。忘れたころに交換時期が来るので「あぁ、また車屋に行かなきゃ…」と少し憂鬱になります。でも、オイル交換の重要性を理解すると「早くオイルを変えてあげないと!」という気持ちにきっと変わっていくはずです!
車のオイルって何があるの?
車にはさまざまなオイルが使われています。エンジンオイル、ミッションオイル、ATオイル、CVTオイル、ブレーキオイル、パワステオイル、デフオイル…などなど、オイルは車にとって必要不可欠なものです。今回はその中でも特に重要なエンジンオイルについて詳しく解説します!
エンジンオイルは何をしているの?
エンジンオイルの役割は、大きく5つあります。
- 潤滑作用:金属部品の摩擦・摩耗を軽減する。
- 密封作用:エンジン内部の隙間をふさぎ、爆発の力を逃がさないようにする。
- 冷却作用:エンジンで発生する熱を吸収し、冷やす。
- 清浄作用:エンジン内の汚れを流し、内部をきれいに保つ。
- 防錆作用:エンジン内部の錆を防ぐ。
エンジンオイルは、これだけたくさんの働きをしているんです!しかし、使い続けることでオイルが劣化し、これらの性能が低下します。すると、エンジンに大きな負担がかかり、最悪の場合、エンジンが故障してしまうことも。だからこそ、定期的なオイル交換が必要なのです。


交換の頻度は?
エンジンオイルの交換頻度ですが、乗用車(ガソリン車・ターボなし)のメンテナンスノートには「15,000キロまたは1年」と書かれています。
「え?車屋から5,000キロまでには交換に来てねって言われたんだけど?」
距離にかなり差がありますよね。実は、自動車メーカーの推奨する交換時期は、平坦な道で空気がクリーン、坂道や凸凹道がなく、信号の少ない道路状況を想定しています。
しかし、日本ではそのような地域はごくまれです。多くの車はメーカーが定める「シビアコンディション」に該当します。

シビアコンディションとは?
シビアコンディションとは、以下のような条件に当てはまる場合を指します。
- 短距離走行が多い(買い物や通勤で1回の走行距離が短い)
- 渋滞の多い道を頻繁に走る
- 山道や坂道が多い
- 悪路(砂利道、未舗装路)をよく走る
- 寒冷地での走行が多い(冬場のエンジン始動回数が多い)
これらの条件に当てはまると、エンジンオイルの劣化が早くなります。メーカーの基準では、シビアコンディションの場合、エンジンオイルの交換時期は7,500キロまたは6ヵ月に短縮されます。
そのため、多くの整備工場やディーラーでは、目安として5,000キロまたは6ヵ月ごとの交換を推奨しているのです。


交換を怠るとどうなる?
オイル交換を怠ると、エンジン内部に汚れが溜まり、潤滑性能が低下します。すると、エンジンがスムーズに動かなくなり、燃費の悪化やエンジン音の異常、最悪の場合はエンジンの焼き付きなどの重大なトラブルにつながります。
修理費用は高額になるため、定期的なオイル交換をすることで、余計な出費を防ぎ、愛車を長持ちさせることができます。


まとめ
エンジンオイルは、エンジンを守るために非常に重要な役割を果たしています。
- エンジンオイルの役割は5つ(潤滑・密封・冷却・清浄・防錆)
- 劣化するとエンジンに負担がかかる
- シビアコンディションでは7,500キロまたは6ヵ月で交換が必要
- 目安として5,000キロごとの交換が推奨される
- 交換を怠るとエンジンに深刻なダメージが及ぶ
オイル交換を定期的に行い、快適なカーライフを送りましょう!