LEDライトは愛車のカスタマイズに欠かせないアイテムですが、取り付け方や種類によっては車検に通らないことがあります。本記事では、車検基準に適合するLEDの使用方法や注意点について詳しく解説します。
1. LEDライトの基本と車検基準
LEDは明るく省エネで長寿命ですが、車両に取り付ける際は保安基準を満たす必要があります。車検基準を知らずにカスタムすると、思わぬトラブルに発展することもあるため、しっかりとポイントを押さえておきましょう。


1-1. その他の灯火類の明るさ制限
その他の灯火類(デイライト、サイドマーカー、フォグランプなど)は300カンデラ以下と定められています。カンデラとは光の強さを表す単位で、一般的なトラックのサイドマーカーライト程度の明るさが基準の目安となります。LEDスモールライト程度の明るさであれば問題ありません。


1-2. 許可されているLEDの色
LEDの発光色にも規定があります。適切な色を守らなければ車検に通らず、道路交通法違反となる可能性もあります。
- 赤色LED:前方には禁止(後方のみ可)
- 白色LED:後方には禁止(前方のみ可)
- 青紫・黄緑LED:フロントガラスより上への取り付けは禁止
- 点滅・光の強さが変化するものは禁止
また、LEDを点灯させるためにスイッチを追加すること自体は問題ありません。


2. 車検に通らないLEDの例
LEDの取り付け方によっては、以下のようなケースで車検不適合となる可能性があります。
- 明るすぎるLED(300カンデラを超えるもの)
- 前方に赤色LED、後方に白色LEDを取り付ける
- 青紫や黄緑のLEDをフロントガラス上部に設置する
- 点滅機能や調光機能付きのLEDを使用する
このようなカスタムは法令違反になる場合があるため、慎重に選ぶ必要があります。


3. LEDライトの適正な選び方と設置方法
LEDをカスタムする際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
3-1. 車検対応品を選ぶ
「車検対応」「ECE認証取得」などの記載がある製品を選ぶことで、車検時のトラブルを回避できます。安価な海外製品の中には基準を満たしていないものもあるため、注意が必要です。

3-2. 適正な光軸調整を行う
LEDバルブを取り付けた後は、必ず光軸調整を行いましょう。特にヘッドライトやフォグランプの場合、光が散乱すると対向車の視界を妨げる可能性があり、不適合となることがあります。

3-3. 取り付け位置と配線の確認
LEDの取り付け位置や配線が適切であることを確認しましょう。誤った取り付け方をすると、灯火類の誤作動やバッテリーの消耗を引き起こすことがあります。

4. まとめ
LEDカスタムは見た目の向上や視認性の向上に貢献しますが、保安基準を満たしていないと車検に通らないだけでなく、交通違反の対象となる可能性もあります。特に明るさ(300カンデラ以下)、発光色、取り付け位置などは事前にしっかり確認し、適切な製品を選ぶことが大切です。
車検対応のLEDを選び、正しく取り付けて、安全で快適なカーライフを楽しみましょう!